エルスケン/サラ・ムーン

2020年5月17日
趣味・マイブーム

写真集が好きでよく購入しています。

先日、新たに注文していた2冊が届きました。

一冊はアムステルダム出身のフォトグラファー、エド・ファン・デル・エルスケンの写真集。

1949年、写真家として生きていく決意をした24歳のエルスケン。

僅かな衣類と干し魚をリュックサックに、ポケットには硬貨一枚、首に大切なカメラをぶら下げて、
500キロの道のりをヒッチハイクをしながらパリに移り住んだそうです。

上の写真は、そんな彼の作品の中でも有名な(セーヌ左岸の恋)から。
大好きな一枚です。

サンジェルマン・デ・プレのカフェにたむろす、家も親も身分証も持ち合わせていない若者たちに心惹かれたエルスケン。

次第に彼らの魅力にとりつかれ、
シャッターを切り続けたといいます。

はるか70年前。
生々しい若者たちの生き様をおさめた、退廃的で美しいモノクロ写真集です。

もう一冊はサラ・ムーン。

彼女はもともとモデル出身のフランス人。

モデル業をこなす傍ら、
スタジオや楽屋で時間待ちをしているモデル仲間をなんとなく写真におさめはじめ、それをきっかけとして写真家の道をスタートさせたそうです。

1960年代には彼女の作品がファッション界でも広く知られるようになり、
のちにヴォーグやハーパース・バザールなどの雑誌にも掲載されることに。

男性のフォトグラファーしかいなかった当時、彼女のような存在はとても珍しかったのだとか。

特徴的な粒子の荒さ。

幻想的、かつ印象派の絵画のような独特の世界観。

初めて目にした時はその美しさに完全にやられてしまい、
ほぼ一日中彼女の作品をネット検索していました(笑)

いま一番手にいれたい彼女の写真集(improbable memories)は、
現在二万~三万円で取り引きされているという、とんでもな~く高価な一冊!

でも、どうしてもどうしても欲しいのです………。