この10日間ほど、軽いぎっくり腰で痛い思いをしておりました。
すっかりクセになってしまっているようで…。
もう何回目になることやら、です。
今では突然なってしまってもあまり動じることもなく。淡々と過ごせるようになりました。(歩き方は、さながらフランケンシュタインのようだけど笑)
慣れって怖い&凄い。
さて。
久しぶりにのんびりと映画を楽しみました。
1つはウェイブスという作品。
たまたまツタヤで物色中、このパッケージと目が合い、なんのためらいもなくレンタル。
結論から言うと、僕が好きなタイプの作品とはちょっと違ってた笑。(若い頃は良かったけど、流血シーンのある映画は今はちょっと…)
でも、なかなかにステキな作品だったとは思います。
幸せな日々を過ごす、あるカップルに起きたアクシデント。
それをきっかけに、ガタガタと崩れはじめる家族の絆。
映像のみならず、それに彩りを加える音楽も共に楽しむ映画と言えると思います。
途中ちょっとハードな展開ではあるけど、許しあい、認めあいながら、ゆっくりと再生に向かう心温まる内容となっております。
で。
もう1つの作品、燃ゆる女の肖像。
これが、ま〜すんばらしい。
これは昨年上映された映画でしたが、あいにく観に行くことができず。
とても悲しい思いをした作品でございました。
それにしてもこの映画。
映像の美しさがヤバいのです。
もうほとんど絵画。
油絵ですよ笑。全編。
ホントに息を飲む美しさでした。
そしてこの映画、音楽をほぼ使用しておらず。
聞こえてくるのは、ほとんどがセリフと息づかい。
映画を観る時は、細かい音を聴き逃したくないのでいつもヘッドホンをつけて観賞するのですが。
冒頭の波の音に始まり、小さな炎をあげながら燃え続ける煖炉の火。
鳥のさえずり。
キャンパスの上をサラサラと走るコンテ。
鍋から取り分けられる温かいスープ…。
全て、素晴らしく耳触りの良い音の数々。
セリフ以外の音たちまでもが何とも美しいのです。(以前観て大好きになった映画、パプーシャの黒い瞳を思い出しました)
肖像画を描くために島に向かう女性画家。
そして望まぬ結婚を待つ一人の女性。
ごくごく簡単に言ってしまえば、そんな二人の恋の物語。
(目で演じる)などという言い方をよく聞きます。
それを堪能できるのが、まさに今回画家を演じたノエミ・メルランの演技。
本当に素晴らしいと思いました。(お相手を演じたアデル・エネルもGoodです)
大きな物語の展開がある訳でもないけど、一切目を離すことができずグイグイと引き込まれる。
同じ映画人からの評価の高さもうなずけます。
また1つ、ステキな作品に出会うことができました。
さらっと観ただけではわからないことも多い、奥深い味わいのある映画。
近々、また2〜3回は観たいかな。
そして、個人的には画家を演じたノエミ・メルランの次回作に超期待したいと思っておりま〜す☆