さすがでアル。

2022年8月25日
プライベート

(食べず嫌い)という言葉がありますが、ドラマや本、そして映画の世界にもそういうのがありますね。

なんとなく観る気がしない。

読む気がしない。

大した意味もなく、はなから毛嫌いしてしまう作品。

何故かいくつもあるものです(あ、ごめんなさい。僕の場合、です)。

こと映画においては(〜ガールズ)、そして今回のような(〜ウーマン)的なタイトルのついたやつ。

チャラチャラしたイメージで、なんだか昔からどーしても観る気がしなかった。

そんな中、先日も映画関連の本を買って読んでおった訳ですが。

それにも出ていました。

苦手系のタイトルがついたやつではあるものの、気になっていたアル・パチーノ主演の映画、セント・オブ・ウーマン。

これも僕の中で、何年も意味なく敬遠していた映画。(アル・パチーノと言えば真っ先にゴッドファーザーとスカーフェイス、です)

だけど最近、やたらと本やネットの映画レビュー等で、度々(良い映画)だとの評価を目にする機会が増えてきて。

これは観てみたいと。

早速DVD購入。

いやー、お恥ずかしい。

こんなステキな作品を観ずじまいだったとは…。

それにしても。

さすがのアル・パチーノ。

素晴らしい。

素晴らしいの一言に尽きる。

全盲の元軍人、フランクを見事に演じておったワケですが。

怒りっぽく不器用でいて、実は根は優しく…。

そんな彼の生き様を、涙なくして観ることはできませんでした。

グイグイと引き込まれる凄味はさすが。

でも何故でしょう。

酒に酔う→グダグダ言いはじめる→少々暴れる→まわりがドン引きする→めちゃくちゃにして立ち去る→そんな自分にやや嫌気→反省→落ち込む…。

アル・パチーノ演じる役にはありがちなこの感じ。

なんで、いつもこの人だとハマってしまうんだろう!笑笑

でもやっぱいい。

なんかいい。

憎めなくて。(そばにこんな人いたらめっちゃ面倒ですけどね!笑)

チャーリーはフランクから人生を学び、フランクはチャーリーから愛することを学ぶ。

誠実で真っ直ぐな青年と、少々ムチャクチャな頑固オヤジとの友情の物語。

裏社会で生きるイケイケのアル・パチーノの役柄とは違い、滲み出る優しさを感じるとても温かな映画でした。

機会があれば、ぜひ。

(有名なダンスシーン。ここでも何故だかグッときて泣きそうになりました。涙もろいのです笑)