少し前のことですが、
久しぶりに映画を観に行きました。
ジャズファンにはお馴染みのピアニスト、ビル・エヴァンスの(タイム・リメンバード)という作品です。
この映画の存在を知ったのは、
劇場公開前にたまたまご来店頂いたお客様との会話の中で、でした。
そのお客様にご来店頂かなければ…。
きっと知らないままだったと思います。
(I様、その節はありがとうございました)
場所は、ラグジュアリーとの評判の高い八丁座。
初めて行きました。
長年このビル・エヴァンスのファンでしたので、彼がどのような生い立ちで、
どのような人生を送ったのかはあらかじめ知ってはいました。
(映画の存在すら知りませんでしたが、一応ファンということで…)
そして今時は皆さんご存じ(YouTube)という大変面白い動画サイトがあったりと、
ずいぶん昔の、かつ貴重な映像を好きなだけ観ることができたりもします。
たくさんのライヴ映像・インタビューなどをもう既にこのYouTubeで拝見していたこともあったためか、
映画の内容そのものは個人的にはやや薄っぺらな感じを受けましたが、
ただやはりこの孤高の天才ピアニスト、ビル・エヴァンスの存在の凄さを改めて実感したのもまた事実でした。
そして映画を観た後のプライベートBGMは、以前にも増してビル・エヴァンスの曲ばかりとなりました(笑)
僕の場合、音楽モノのドキュメンタリーを観た後は必ずこうです。
(きっと皆さんも同じですよね?笑)
劇中ラストに出てくる一言に、
(美と真実だけを追求し、他は忘れろ)という言葉があります。
大袈裟で格好をつけた言い方をさせてもらえば、この一言に出会えただけでも観る価値があったのかなと、
個人的にはそんな風に思っています。
クラシックの洗練を受け、数々の名曲を世に排出したピアニスト、ビル・エヴァンス。
僕個人的には、ライヴアルバム(ワルツ・フォー・デビー)収録のマイ・フーリッシュ・ハートという曲が飛びきり好きな一曲です。
皆さんもぜひ一度、
美しい音色に耳を傾けてみて下さい。